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台湾工商新聞 - SEYI機械会長兼CEO郭雅慧 女史、 最大ではなく最高にしたい

かつて、手の汚れる産業である機械業界は、第一世代の創業者あるいは後任の第二世代は、すべて男性の世界であった。美女会長と言われている協易機械会長兼CEOの郭雅慧女史は、2009年7月 会社経営危機に陥いる中、就任後、僅か2年間で、半世紀の歴史を持つプレスの老舗大手メーカーを再建し、2010年度には、黒字に変換させました。

 

郭雅慧女史は、幼少より目標を設定する人。高校時代には、既に大学院の目標を持ち、輔仁大学 会計学科を卒業後、BALLY等ブランド代理店であるスイス商のCosa Liebermann社に入社し、会計の職務に従事。その間、一年間、塾に通いTOEFL 試験を受験。そしてニューヨークペース(PACE)大学の会計管理学科に入学申請。1993年5月に博士号を取得しニューヨークより帰国、2日後には、父の郭勝雄に付き添いオーストラリアの取引先を訪問し、海外市場を積極的に開拓してます。

 

実は、郭雅慧女史は、自分のファミリー企業に就職する事に、とても嫌がっておりました。財務管理会社で財務分析の仕事がしたかった旨、はっきり述べてます。就職活動中、彼女の父に同行し海外取引先を何度も訪問していました。ある時、香港へ出張の際、一日に7~8社取引先を訪問、すべて英文で報告書を作成しなければなりませんでした。夜11時にようやくホテルに戻り、その後すぐに報告書を作成した経緯あります。郭雅慧女氏は、昔の協易の社員が、週末を利用し出張する事に感心しています。自分が就任後も、数多くのマネージャーも昔からの週末出張の習慣を今も継続していると述べています。

 

長女である彼女は、家族の要望を断り切れずに、同年9月に協易に入社、その後7年間の海外営業の舵取りを担当して来ました。2000年、アメリカの販売店で、問題が発生。自らアメリカに支社を設立しました。海外営業の舵取りとして彼女は、単独アメリカへ渡り、会計師、弁護士、事務所を探します。その間、一名だけ技術者をアメリカに同行させ その他の社員はすべて現地で採用しました。10年間かけ、従来の現地での販売においては、代理店を経由する事で解決し、自社のSEYIブランドを確立して、完全に解決しました。

 

郭雅慧女史の回想に、2009年、父 郭勝雅の一本の電話を受けて、アメリカの自宅の鍵を同僚に手渡し、スーツケース一個で、急遽、台湾に帰国、自分の年齢を遥かに上回る歴史の会社を引き継いだ話があります。郭雅慧女氏は、以前のアメリカでの自分の生活、毎朝5時起床しスポーツクラブに行く習慣を放棄し、睡眠以外には、殆ど仕事で過ごしてます。2009年度に協易は10年来、初めての損失を計上、社員をリストラしなければならない状況に陥り、残された従業員にも20%減給せねばならなくなりました。2010年度には、機械業の景気が回復し、この難関を乗り越え、従業員も戻り、決算報告は利益計上できました。彼女はこの過程を歩み、辛酸苦楽の味、彼女の胸の内を明かしました。

 

郭雅慧女史は、協易製品は、品質が良く、一定の市場は得られる。これは長所もあり、短所でもあるとしています。毎年、5%~10%成長し、現在は、安定している。しかし刻々と、特に市場は変化しており、とても危機意識があると認識しています。従来、市場の変化は数十年を要していたが、現在の市場の変化は5年あるいは、もっと短く2年で変化していると述べています。

 

郭雅慧女史は、自身の市場の環境要因や今後の発展性や得意の種目と弱点などを分析した。協易は優れた体質があり、取引先は全世界に至る所に及んで、中国大陸昆山第一工場、第二工場を設立していく事を指示しています。彼女は、会社の老・中年・青年の異なる世代の考えは、すべて同一ではないが全従業員が動き出させ、従業員に会社の方向性をよく理解させる事により、従業員の求心力が集結できる事を充分理解してます。彼女は従業員に取引先の製品、各範疇の専門を調べるよう指示し、人材、制度と文化を掌握するエネルギー、競争者更に急速に変化して行く市場に連動させてます。将来の5~10年の潜在力がある中間幹部を登用することをも始めてます。

 

郭雅慧女氏は、彼女は昼間とても忙しく、通常、夜に会社の発展方向性を考え、思いつくと、すぐにネットワークを通して会社の幹部にMAIL、あるいは簡単なSMSメッセージを出していると言います。市場の流れの変化に合わせる事は、基本的な考えの上に進行するものであり、あらゆる取引先のサービスを行い、製造サービス業の発展に向かいます。彼女は、協易を最大でなく最高にしようと考えます。核心事業以外に、高い付加価値の製品へ発展させ、他社とは異なり、市場の変化についていく為に、研究開発に力を注ぎ、毎年営業収入から3%を研究開発費用として投じる。彼女の弟である社長の郭挺鈞が、工場と研究開発を担当し、彼女自身は業務と財務を担当していく事を考えております。郭雅慧女史は、協易の高性能クラスのサーボプレスは10年の時間を費やし完成した宝物ものとし、伝統の部分油圧機に取って代わることができ、また、価格は、普通の機械の2倍程度で、他の同業者の価格競争にも勝てる事が出来、日本とドイツのメーカーと同レベルで競争できると述べています。

 

郭雅慧女史は、協易も来年には、半世紀を迎えます。彼女の考えは「先端技術の発展と、顧客サービス」の会社の経営理念を再定義し、勇敢に挑戦する情熱的なチームがあって、革新技術の方向性を堅持し、絶えず新しい方向を開拓して、外部と同じではない協易を見せますと述べています。
2011-11-08